「論語」の各章の意味を、AI時代の文脈で読むとどう意味しているのか、子供にも分かるように紹介します。
本日は、学而篇の第10章「温良恭倹譲」です。
学而篇 第10章
夫子は温・良・恭・倹・譲、以てこれを得たり。
(意味)
先生(孔子)は、温良恭倹譲の五徳の人間性によって、どこの国に行っても政治の相談が来るのだ。
(説明)
夫子とは、孔子のことです。
本当はもっと長い章ですが、一文を抜粋したので「これ」が何を指しているのか分からないですが、
これとは、「どこの国に行っても政治の相談をされること」を指しています。
この章は「どうして先生はどこの国に行っても政治の相談をされるのですか?」という子禽の問いに子貢が答えるという内容です。
この五徳、温良恭倹譲はそれぞれつぎのような意味です。
温:おだやかな人柄
良:素直な人柄
恭:つつしみ深く、軽はずみなことをしない人柄
倹:派手、無駄がなく、質素倹約な人柄
譲:謙遜で、相手を立てる人柄
論語の学而篇第10章は
◎温良恭倹譲の五徳を身につける大切さ
を伝えている章になります。
AI時代の読み方
この章をAI時代の現代の文脈で考察します。
この章ではどうして諸国の統治者は孔子に政治の相談をするのか?という問いに対して、その人間性が答えであると回答しています。
ここで重要なのは、孔子が必要とされる理由が「孔子の助言が独自な技術であったから」ではないという点です。
就職活動やセールス活動、コンサルティングなど、ビジネスとは、自分と自分たちの商品を相手に必要としてもらう活動です。
自分の能力が十分であること、商品の性能が必要を満たしていることは最低限の必要条件ですが、十分条件ではありません。
最後に必要とされるには(契約をもらうためには)、人間性が大切です。
「人間性ってなんなんだ?」
って感じですが、その答えとして論語では五徳が挙げられています。
改めて、再掲します。
温:おだやかな人柄
良:素直な人柄
恭:つつしみ深く、軽はずみなことをしない人柄
倹:派手、無駄がなく、質素倹約な人柄
譲:謙遜で、相手を立てる人柄
この五徳が自分は身についているのか、振り返ることが大切です。
まとめ
夫子は温・良・恭・倹・譲、以てこれを得たり。
(意味)
先生(孔子)は、温良恭倹譲の五徳の人間性によって、どこの国に行っても政治の相談が来るのだ。
論語の学而篇第10章は
◎温良恭倹譲の五徳を身につける大切さ
を伝えている章になります。
これはこれからの時代も変わりません。
自分が温良恭倹譲の五徳が身についているのか、振り返ることが大切です。
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