「ライフ・シフト」の要点を3分で分かるよう図解で紹介します。
ライフ・シフトは、「ワーク・シフト」で有名なリンダ・グラットンの本です。
この本もとても有名なので、きっと耳にしたことはあると思います。
ですが、なにぶん分厚い・・・
どうしてこんなに分厚くしないと伝えたいことが言えないのか・・・
【図解:3分で分かる】シリーズでは、有名ビジネス書や新刊本、新技術の要点を図解で簡単に説明します。
本記事を読むことでライフ・シフトの
①本の内容の大枠を理解することができる
②どんな点に着目しながら読めば良いか分かる
という2つの利点があります。
あなたの読書・学習の支援になれば幸いです。
それでは図解紹介に入ります。
ライフ・シフトの内容を一言で表すと
ライフ・シフトの内容を一言で表すと、
「この先、今までの3ステージ制のライフ(人生)から、マルチステージ制の人生へ変化します」
と言っているだけです。
現在の3ステージ制の人生とは、教育、仕事、引退(老後)の3ステージを生きる人生です。
だいたい22歳くらいまでが教育で、60歳~65歳くらいまでが仕事、そしてそれ以降が老後ということになります。
ですが、この3ステージ制の人生は今後なくなり、マルチステージ制の人生へと移行すると述べています。
マルチステージについては後ほど紹介します。
人生が変化する要因
このように人生が変化する大きな要因は、「寿命の伸び」です。
現在のいわゆる全世代平均寿命は、男性81歳、女性87歳です。
ですが、この数字は
・生まれてすぐに亡くなる可能性も含んでいる点
・全世代なので、医療技術の進歩などによる平均寿命の伸びを考慮していない点
で不完全です。
いま10歳の2007年生まれの子供は、当然この数字(平均84歳)よりもっと長生きします。
それでは、何歳くらいまで生きるのでしょうか?
・・・
50%の確率で107才(2114年)まで生きるそうです。
ちなみにドラえもんの誕生日は2112年9月3日です。
つまり、いま10歳の子供はドラえもんの誕生に立ち会うことができます!!
うらやましい!!
ちなみに1987年、現在約30才の人は50%の確率で99才まで生きるそうです。
2086年ですね。
ドラえもんは無理です。残念。
でもそれくらい高寿命化し、
100年生きることを前提とした人生設計が必要になる
ということを、本書では述べています。
マルチステージの100年人生
そして100年生きることを前提とした人生では、旧来の「仕事ステージ」がマルチステージになります。
マルチステージの人生では3種類のステージが追加されます。
①エクスプローラー
②インディペンデント・プロデューサー
③ポートフォリオ・ワーカー
です。
そして仕事ステージと教育ステージと合わせた「5つのステージ」を、いったりきたりする人生になります。
追加された3種類のステージの説明をします。
①エクスプローラーは、人生の意味や自分探し、世界を知る期間です。
例えば、旅に出たり、インターンシップをしたりするような期間になります。
②インディペンデント・プロデューサーは、大企業を創業したいわけではないが、自由に働く「個人事業主」的な働き方をする期間です。
③ポートフォリオ・ワーカーは、企業で働きながら他の能力を磨く時期です。
例えば将来スポーツコーチに転職したいなら、休日にサッカーコーチのボランティアをするなど、「仕事+副業」的な働き方をする期間です。
そして、このようなマルチステージの人生を生きるには、お金という資産以外に、「無形の資産」を作ることが大切です。
無形の資産とは次の4種類です。
①生産性資産(能力)
②活力資産(健康)
③変身資産(3つの人脈)
④パートナー(結婚相手)
①生産性資本は仕事をする能力です。
②活力資本は健康です。
80歳まで健康に働けることが前提となります。
③変身資本はステージを移り変わるのを手助けしてくれる、人脈です。
新たに働こうと思ったり、学ぼうと思ったときに、それを助けてくれる人脈を持っているかどうかが、人生に大きく関わります。
④はパートナー(結婚相手)です。
ステージの移行期は、どうしても金銭面が不安定になりがちです。
この不安定な面をカバーするには、パートナーと移行期をずらすようにして、家庭の収入の変動を抑える必要があります。
まとめ
今後寿命が100年になる人生では、一つの企業で定年まで働き、老後を年金で過ごすという仕組みは破綻します。
マルチステージの人生となり、その人生のうまく生きていくには4つの無形資産を築くことが重要となります。
以上、「ライフ・シフト」の要約・図解でした。
いかがでしたか。
多くの人にとって、「現在10歳の子供がドラえもん誕生まで生きる」という認識はなかったのではないでしょうか。
(注意:ドラえもんの話は本には出てきません。私がわかりやすく例えただけです)
ライフシフトでは、100年人生を生きるためには、能力・人脈などが重要だと書かれています。
現在それくらいの年齢のお子さんを持つ親や、教育に関わる人は、そのような認識を持って、その子が「100歳まで幸せに暮らせる能力」を育んであげなければいけません。
ですが、ライフシフトの中では、「どんな能力をどう磨けばよいか?」は書かれていません。
本サイトではそのあたりをしっかりと説明していきたいと思います。
最近普及し始めた「遺伝子検査」で、自分が癌やアルツハイマー病に、どれくらいなりやすいのか、家で検査してみた体験談をまとめてみました。
http://neuro-educator.com/gene/