「論語」の各章の意味を、AI時代の文脈で読むとどう意味しているのか、子供にも分かるように紹介します。
本日は、学而篇の第7章「賢賢易色」です。
学而篇 第7章
賢を賢として色に易(か)え、父母につかえてはよくその力を尽くし、君(きみ)につかえてはよくその身を致(いた)し、朋友と交わりて言いて信あらば、未だ学ばずというといえども、われは必ずこれを学びたりといわん。
(意味)
賢人を恋焦がれるように求め、父母には全力を尽くして孝行し、主君につかえてはその身を代えてでも貢献し、親友と関わるときには言ったことを守る。
そんな人であれば、リーダーになるための学問を学んでいないと言っても、私はその人は既に学んでいると言う。
(説明)
賢を賢として色に易(か)えはいろんな解釈がある文章です。ですが、ここでは、色とは恋のことで、賢人を恋人のように求め、一緒にいようとするという意味です。
この章は、孔子ではなく弟子の子夏が言った言葉です。
一つ前の学而篇6章「弟子入則孝」と同じく、学問(テクニック、やり方)を学ぶことも重要ですが、それ以上に人間性、人間としてのあり方が大切だということを述べている章です。
AI時代の読み方
この章は学而篇6章「弟子入則孝」とほぼ同じ内容を伝えています。
「やり方」と「あり方」の詳細については、こちらをご覧ください。
まとめ
賢を賢として色に易(か)え、父母につかえてはよくその力を尽くし、君(きみ)につかえてはよくその身を致(いた)し、朋友と交わりて言いて信あらば、未だ学ばずというといえども、われは必ずこれを学びたりといわん。
(意味)
賢人を恋焦がれるように求め、父母には全力を尽くして孝行し、主君につかえてはその身を代えてでも貢献し、親友と関わるときには言ったことを守る。
そんな人であれば、リーダーになるための学問を学んでいないと言っても、私はその人は既に学んでいると言う。
論語の学而篇第7章は、
◎やり方ばかりに偏らず、人としてのあり方を実践することの大切さ
を伝えている章になります。
リーダーシップやコミュニケーションがますます重要となるAI時代だからこそ、「人としてのあり方の実践を心がけて土台を築き、その土台の上にやり方を学んでテクニックを構築していく」という点を心がけることが大切です。
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