TEDのおすすめ動画紹介【AI・機械学習・ディープラーニング関連】

TEDから「AI・機械学習・ディープラーニング関連」のおすすめ動画を紹介します。

これらの動画を見れば、現在のAIの可能性や問題点などを、おおまかに理解できると思います。

  • AI・機械学習・ディープラーニングについて、技術を解説
  • AI・ディープラーニング技術と人類はどう付き合うべきか
  • AIと哲学・倫理

について、「この順番で見るのがおすすめです」という流れで9つの動画を紹介します。

日本語字幕で2倍速で見ると早く見れます。

自ら学習するコンピュータの素晴らしくも物恐ろしい可能性

まず最初に見ていただきたい動画は、ジェレミー・ハワードの「自ら学習するコンピュータの素晴らしくも物恐ろしい可能性」です。

話者のジェレミー・ハワードは、Kaggle(世界一のデータアルゴリズムコンペティション)の元社長であり、現在はディープラーニングのMoocs教材fast.aiの講師もしています。

>>fast.ai

そんな彼が2014年の終わり(2018年3月から3年以上も前)に講演した内容です。

機械学習、ディープラーニングについて、その能力や可能性を明解に実演してくれます。

【発表日】December 2014 | TEDxBrussels
【概要】コンピューターに学び方を教えた時何が起きるのでしょう?
コンピューターが中国語を学び、写真に写っている物を認識し、医療診断をする。
この分野の最新動向を押さえておくことにしましょう。
それは私達の身の回りのコンピューターの振る舞いを変えることになるでしょうから・・・
あなたが思っているよりも早く。

コンピューターはこうしてクリエイティブになる

ジェレミーの次は、Googleのブレイス・アグエラ・ヤルカスの講演がおすすめです

人の脳や神経の話に始まり、ディープラーニングの概念、ディープラーニングが自ら画像の特徴を学ぶ仕組みを明解に実演してくれます。

ディープラーニングを学びたい人はまっさきに見るべき動画です。

【発表日】June 2016 | TEDSummit
【概要】画像認識用にトレーニングしたニューラルネットワークを逆に使って非常に斬新な映像を生み出すという、目を奪われるようなデモを彼は披露してくれます。
彼はこう言います。「知覚と創造性の間には非常に密接な結び付きがあり、知覚行為を行う能力を有するものは創造力も兼ね備えている」

コンピュータが写真を理解するようになるまで

ヤルカスの動画で、なんとなくディープラーニングを理解したら、次はフェイ・フェイ・リーの講演がおすすめです。

彼女は元スタンフォード大学AI研究所所長であり、Googleの研究者です。

ディープラーニングのトレーニングデータとして有名な「ImageNet」を作った人です。

従来のプログラミングとディープラーニングの違い、ディープラーニングができたきっかけ、そしてディープラーニングの可能性と当時の限界について明快に解説しています。

【発表日】March 2015 | TED2015
【概要】小さな子供は写真を見て「ネコ」や「本」や「椅子」のような簡単な要素を識別できます。
今やコンピュータも同じことができるくらいに賢くなりました。
次は何でしょう? この分野の最先端と今後について語ります。

コンピューターはいかに物体を即座に認識できるようになったのか

次はもう少し新しい、ジョセフ・レドモンの動画がおすすめします。

彼は画像内に複数の物体があるときに、それらの位置と種類を特定してくれるYOLOというアルゴリズムを実演してくれます。

YOLOは自動運転などに重要な技術であり、要チェックです。

【発表日】April 2017 | TED2017
【概要】ジョセフ・レドモンはオープンソースの物体検出システム YOLO (You Only Look Once) に取り組んでいて、シマウマから一時停止の標識まで、映像や画像の中の物体を瞬時に識別できるようにしています。
この目を見張るようなデモで、レドモンは自動運転車やロボットやガンの検出といった応用に向けた重要なステップを披露しています。

直感を持った人工知能が生み出すすごい発明

ここまで物体認識の講演を紹介しましたが、今度はPCがデザインを自動で生成するという講演です。

機械学習を使用したデザインの自動生成について、AutoDesk社の代表モーリス・コンティが解説します。

その背後にあるアルゴリズムはおそらくディープラーニングではないのですが、機械学習の一種だと思われます。

そして、彼はこのような最新のテクノロジーで人間の能力が拡張されていく時代についても説明してくれます。

【発表日】April 2016 | TEDxPortland
【概要】デザインツールにデジタル神経系を与えたら何ができるでしょう?
コンピューターが我々の思考力や想像力を高め、ロボットシステムが橋や車やドローンなどの画期的な新しいデザインを自分で考え出し、構築するのです。
人にもロボットにも単独では作り得ないようなものが共同で作り上げられる世界を垣間見てみましょう。

知性を持つ機械を恐れるな、協働せよ

ここまででなんとなくAI・機械学習、ディープラーニングの可能性を感じたら、この技術と人がどう付き合っていくべきなのかを考えていきましょう。

それにうってつけの話者がカスパロフです。

彼は元チェスの世界王者であり、1997年にIBMのディープブルーと戦い、破れた人です。
一般的に、人類が初めて機械に知的内容で負けたとされた伝説の人です。

そんな彼がAI・機械学習、ディープラーニングと、今後どう付き合うべきなのかを語る貴重な講演です。AIと人間の協同の可能性、そしてこれからの時代の生き方を語ります。

【発表日】April 2017 | TED2017
【概要】テクノロジーを最大限に活かしたいなら、私たちは自己の恐怖心と向き合わなければならないし、人間性の最善の部分を引き出したいなら、私たちは向き合った恐怖心を克服しなければならない、とガルリ・カスパロフは言います。史上最高のチェス・プレーヤーの1人であるカスカロフは、1997年、IBMのスーパーコンピュータであるディープ・ブルーとの記念すべき対局に破れました。今回、カスパロフは、知的なマシンが私たちの大いなる夢を実現していく助けとなる未来を展望します。

AIはいかに人の記憶、仕事、社会生活を改善するか

カスパロフの講演はチェスの話題でしたが、もっと広範な内容について、AI時代がどうなるのかをSiriを開発したトム・グルーバーが講演しています。

がん検査で専門家とAIの診断を組み合わせる可能性や、認知症患者の記憶障害をAIが補助する拡張記憶の可能性などを説明します。

【発表日】April 2017 | TED2017
【概要】Siriの共同クリエーターであるトム・グルーバーは、私たちと競争し居場所を奪う代わりに、私たちの能力を拡張し、協力する「人間的なAI」を作りたいと考えます。
彼が共有するのはAIが私たちが超人間的パフォーマンスを理解や創造、知覚において実現する事を助けるだろうという未来のヴィジョンです。
グルーバーは言います「今 私たちは人工知能におけるルネッサンス時代の真っ只中にいます。機械が賢くなる度に私たちも賢くなるのです」

なぜ人工知能で次なる産業革命が起こるのか

続いてケヴィン・ケリーの、AI・機械学習・ディープラーニング時代の解説がおすすめです。重要な3つの観点が紹介されています。

・私たちは、知性・知能とは何かを理解できていないということ

・AIはエンジン、電気、計算機の発明に並ぶものであり、新たな産業革命を引き起こすこと

・AIと協同できる人間になることの重要性

です。

そして、インターネットの誕生期と現在のインターネットの姿がまるで違うように、AIの姿もこの先20年でまるで違ってくることを説明します。

【発表日】June 2016 | TEDSummit
【概要】あらゆるものをスマート化するという流れは、今後20年で私たちの活動ほぼすべてに大きな影響を与えると語ります。ケリーは、人工知能(AI)を受け入れ その発展の舵を取るために押さえておくべき、AIにまつわる3つの傾向を紹介し、「20年後に最も人気になり誰もが持つようになるAIを使った商品は、まだ発明されていない。だから皆さんもまだ間に合う」と締めくくります。

人工知能が人間より高い知性を持つようになったとき何が起きるか?

以上ここまで、AI・機械学習・ディープラーニングの解説とそれらの技術と人類がどう付き合うのかについての講演を紹介しました。

最後にAIと哲学・倫理系の動画を1つ紹介します。

AIと倫理の分野では主に3つの話題があります。

・ 訓練データの誤り
・トロッコ問題
・ AIの制御

です。

1つ目の訓練データの誤りを説明します。
例えば、社内の人事判断を想像してください。
経営層の人材に最適な社員を、機械学習で判定するとします。

これまでのデータを訓練データに使用すると、経営人材には男性が多いため(とくに日本では)、女性よりも男性の方が経営層の人材に最適であると判断しやすくなります。

2つ目のトロッコ問題を説明します。
この問題はとくに自動運転技術で語られます。

自動運転車の前に若者が飛び出してきました。
この若者を避けようとすると、路肩の老人をひいてしまいます。

この自動運転車はこのまま将来ある若者をひき殺すべきか、それともハンドルを自動で切って老人をひき殺すべきか・・・

そんな場面になったらAIはどう判断するのか、という問題です。

3つ目の問題はハリウッド映画にありがちな、賢くなったAIを人間が制御できなくなって
AIが反乱する可能性です。

このAIの制御問題についてニック・ボストロムがとても興味深い講演をしています。

「電源切れば良いやん」って思うのですが、これが実はかなりやっかいな問題であることを説明しています。ぜひご覧ください。

【発表日】March 2015 | TED2015
【概要】「機械の知性は人類が発明する必要のある最後のものになる」とニック・ボストロムは言います。
哲学者であり技術の研究者でもある彼は、我々が構築しつつある考える機械が動かす世界のことをよく考えるよう求めています。
我々の作り出す知的な機械は人類とその価値を守る助けとなるのでしょうか、
それともそれ自身の思惑を持つようになるのでしょうか?

まとめ

以上、AI・機械学習・ディープラーニング関連のTEDおすすめ動画の紹介でした。

またお時間あるときに、ぜひ1動画ずつ見てください。

日本語字幕で2倍速で見ると早いです。

ご一読いただきありがとうございました。